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入室希望の方へ

東京都立大学林研究室は2025年度に都立大学にできた新しい研究室です。2026年度から入室の学生(修士・学士)を募集しています。
 

研究室では「未来に建築を作る」ことをテーマとし、建築生産・建築構法の分野の研究を行っていく予定です。

研究は学生の主体性を第一とし、個人的な小さな気づきを掘り下げて、社会に共有可能な問いへと発展できることを目標にしています。

在学中に研究成果を論文としてアウトプットすることを基本的なスタンスとしています。卒業論文や修士論文はもちろんですが、在学中にそのほかの学会の研究会で発表したり、学術誌に投稿することを推奨しています。

 

研究テーマは 1.過去 2. 現在 3. 未来の3つの柱を考えています。

 

1.過去  建築生産・建築構法にまつわる歴史研究

これからの建築生産がどうあるべきかを考える立場に立って、建築構法・建築生産の現在のあり方がどのように形成されてきたかを研究しています。

教員が行った型枠大工の形成史の研究では、文献調査や聞き取りから、型枠の生産組織が分業化した背景やその変遷を調べました。また、墨出しや測量など、建築の設計と施工をつなぐ職種や技能がどのように発展してきたかについても興味を持って研究しています。

 

2.現在 建築の生産をめぐる現状調査や実態調査

現在、技術者不足や高齢化、再開発の大規模化、再生プロジェクトの増加など建築生産や建築技術を取り巻く環境は大きく変わろうとしております。新しい時代の中で、これから建築がどう作られていくかを探っています。例えば、BIMや3Dモデリングなどの新しいツールを使った設計プロセスや関係者間の情報伝達のあり方の変化に着目して研究しています。また、そのような状況の変化の中で、発注者と設計者、設計者と施工者など既存の役割分担を超えた新しい建築生産のしくみがどのように変化していくか興味を持っています。建築を作るうえで今までなかった新しい取り組みに対してインタビューや実地調査を行い、これからの建築の作り方について一緒に考えたいと思っています。

 

3.未来 建築の新しい作り方の開発研究

従来の建築のデザインにおいては、形の問題と施工の問題が分離していた考えられてきました。複雑な形状のデザインと施工を同時に考えることで、形とプロセスを統合し新しい時代の建築構法を提案できると考えています。具体的には、今まで建築の素材として扱われてこなかった、柔軟な素材のアクティブベンディングを活用した建設やテンセグリティに代表される力学的に調和のとれた膜構造、3Dプリントや折り紙幾何学などの新しい技術や幾何学理論を活用した柔軟で軽量な構造体の構法研究です。 次世代の技術や解析をどう建築の技術に応用するか、建築への技術適用に存在するスケール・重さの問題をどのように乗り越えるかを研究しています。
 

そのほか、建築をつくることに関する新しいテーマも歓迎しております。個人的には、都市の中に建築としてストックされた建材資源の活用や都市の中での小さな圏域での資源循環にも興味があり、今後取り組みたいテーマです。

Access

〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 9号館8階室873号室

Mail:hayashisei@tmu.ac.jp

東京都立大学 林研究室

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